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Shorinji Kempo

2024年3月度入門式

2024年(令和6年)最初の入門式を3月7日(木)に行いました。今回の入門者は荒木だいち君の弟、小学2年生のしょうた君です。保育園の頃、体験で5回ほど来たことがありましたが、あれから2年経つとすっかり立派な少年に育っていました。すでに2月から修練に参加しているしょうた君ですが、とっても物覚えがよく、お兄ちゃんと同じように素直です。

導師法話では、次のような話をさせていただきました。

「ひとりひとりの入門の理由はそれぞれあると思うが、同じ金剛丸という船に乗ったからには、みんなで協力して同じ目的である、自他ともにしあわせな世の中(理想境)に向かって進もう。そして今日いちばんみんなに伝えたいことは、『自分を変えること、自分が変わることが大事なんだよ』ということです。なぜなら、みんなにはたくさんの可能性があるし、自分の可能性を信じてどんどん行動して自分を変えていってもらいたいんです。たとえば人前で声を出せない人は、まずここで気合を出すことで発声をできるように練習しよう。少林寺拳法の技術修練のことを「易筋行」と言います。体(筋)の使い方を変(易)えるという意味ですが、考え方を変えることも大事です。昨日の自分、今までの自分より”より良く変われる”よう一緒に修行していきましょう。少林寺拳法は、習字やそろばん、ピアノや英会話などのお稽古ごとではなく人生修行なのであって、道院はそんな修行の場なのです。これからも楽しく、そしてたくましく自分を変えていきましょう」

スモールステップで小さな成功体験を増やしながら自信を身につけ、行動力ある人になってもらえるよう我々指導者もサポートしてまいりたいと思います。しょうた君、入門おめでとう。一緒に楽しんでやっていきましょう。

 

こどもスポーツチャレンジ開催

昨年に引き続き、令和5年度もシーハットおおむら主催の「こどもスポーツチャレンジ」において少林寺拳法の取組みを実施させていただきました。

大村市内小学1年生から3年生の子たちに、1年を通して月ごとにいろんなスポーツに取り組み、スポーツに親しんでもらおうという趣旨の取組みです。特に普段取り組んだことのないような競技にスポットが当てられ、武道として少林寺拳法が今年も採択されました。

大村市少林寺拳法協会の一員として、大村西及び大村三城の拳士が協力して取り組みました。初回は1月12日、2回目は1月26日です。わずか90分間×2回の取組みですが、いかに武としての少林寺拳法を知ってもらうか、そして楽しんでもらうかに注力しました。

始めに、少林寺拳法とはなにかを説明した後、広い体育館を使ってのダッシュ、スキップ、馬跳びリレーを行い、体があたたまったところで簡単な柔軟運動。その後、小学生による演武披露、少林寺拳法の構えや突き、蹴りについて練習しました。内受突では受けることより避けることを意識してやってみました。次にミットを思い切り蹴ってみようということで、お手伝いに来てくれた小学生拳士3人と一般拳士3人がミットを持ち、参加した小学生が思い思いのミットの前に並んで、ミットを蹴って回っていました。少しアドバイスするととっても強い蹴りになり、褒めながら進めたところみんなできるようになった嬉しさからか、次から次へと夢中になってミットを蹴っていました。今回のポイントは「少林寺拳法は護身術で、習ったことを使って暴力を決して振るってはならない」「武道は人の争いを止めて、争いのない世界をつくることが目的である」「護身術として何よりもまず避けることが先決」でやってみました。最後に確認すると、きちんと憶えていてくれました。終わりに呼吸を整えることが大切なことから、1分ほど目をつぶって息を整える時間をとりました。90分間裸足で体育館を走り回り、素足で蹴るなど、普段ではやらないことに子どもたちも大喜びのようでした。さあ、第2回は柔法だよ~というお知らせとともに1回目を終了しました。

 

令和6年新春法会を行いました

令和6年1月8日(月)、大村三城道院の新春法会を行いました。今回は大賀あいか拳士に門信徒代表挨拶をしてもらいました。去年の目標に対する反省と最高学年になる意気込みについて話してもらいました。皆勤賞はありませんでしたが、123日の参座日数に対して114日の参座をした拳士が2名あり、同一位として精勤賞を荒木だいち拳士と福田ゆうき拳士が受賞しました。第3位は松倉さとし拳士でした。

導師法話では、1月1日という年の始めから起きた能登半島地震、羽田空港での航空機事故からいつ何時こうした事故や災害が降りかかるか分からないこと、平安な毎日こそ幸福な日々であること、300人を超えるであろう死者の中、被災者に対する支援を道院としてもしたいことをお話しさせていただきました。そして我々が目指す人間像、勇気・行動力・正義感をもった人づくりから仲間づくり、そして自他共楽の平和な世の中をつくることが目的であること。半ばは自己の幸せを確保したうえで、半ばは他人のことも考えられる人間になれるよう、まずは自信がつくよう一生懸命修練に取り組もうという話をさせていただきました。

新春法会のあとは集合写真撮影後、恒例の書き初め、昼食会を行いました。昨年に引き続き、立派なお弁当にみんな幸せそうでした。保護者さん同士でもお話が進んていて嬉しく感じました。綿菓子機で綿菓子づくりや、ツイスター(指定された色の部分に体の一部を交互に載せていき、できなくなったら負けというゲーム)で子どもたちも楽しんでいたようです。

教典唱和

門信徒代表挨拶(あいかちゃん)

精勤賞(ゆうき君、だいち君)

導師法話

導師法話

 

書き初め

書き初め

瞑目合掌、いただきます

ゼリーはいかが?何味がいいかな?

ツイスターあそび

綿菓子づくり

 

達磨忌法要を行いました

 令和5年10月5日、達磨の命日である同日に大村三城道院にて達磨忌法要を執り行いました。なぜ本尊に達磨大師が祀られているのか、お釈迦様や開祖との関係は、などといった疑問について、今回は副道院長である陣内先生にも法話を行っていただきました。日頃からお釈迦さまは2,500年前、達磨大師は1,500年前という話をしていますが、大昔過ぎて子どもたちにはどうもピンと来ない様子。でもそんな達磨が10月5日に亡くなられたということを、より分かりやすく伝えられる、達磨大師の命日に法要を執り行うことができました。聞いてみると誰も葬儀に参加したことがないということで、焼香のやり方など説明しながら行いました。達磨に恥じない生き方、修練をやっていこうよ、参加者全員でそう決意した一日となりました。

 

初心者スポーツ体験教室(少林寺拳法)を開催しました

 大村市スポーツ協会主催の初心者スポーツ体験教室を開催しました。大村市では2回開催しましたが、うち1回は以下の日程で大村三城道院拳友会の拳士で担当しました。

◎日時 令和5年8月31日(木)19時~20時

◎場所 シーハットおおむらフィットネスルーム

 施設予約のタイミングとあわず、大村市広報誌には残念ながら掲載されませんでした。フリー新聞折り込み情報誌「まんぼう」に掲載させていただきましたが、それでも一般の方の参加はありませんでした。

 そこで普段、子どもたちを送迎しているお父さんやお母さん、兄弟児に少林寺拳法を体験してもらう機会としました。2組のご両親と、2人の兄弟児の合わせて6人が体験してくれました。

 準備運動では普段動かしていない部分の体の細部を、リズミカルに動かしていただきました。技の説明の後は、実際に自分のお子さんと一緒に手合わせしながら、「うわ~難しい。あなた上手ね」という場面が見られたり、逆に「あなた今まで何を学んできたの~」みたいなコメントも聞かれたり・・・

 初めて体験してみて、その理屈、理論にとても興味深そうでした。また、家族そろって楽しい時間を過ごされていました。面白味を感じていただくことができた貴重な時間でした。時間も忘れ、予定の20時から30分も経過・・・。

 よかったらこれからも親子でやってみませんか~(^^♪

 (参考情報)もう1回の体験教室は大村西道院拳友会拳士により、大村西の道場を使って9月30日に開催されました。

ゆうき君が将棋大会で優勝!

 大村三城の仲間、ゆうき君が長崎新聞社主催の将棋大会において初段以下の部で優勝しました。額に入った賞状と楯を持ってきてくれました。道院のみんなにお知らせして、みんなでおめでとうとお祝いしました。学校でも表彰してもらいたかったのですが、夏休み中ということで次の登校日までお預けとなりました。

 何事も一所懸命にとりくむことは大事なことです。その結果としてすばらしい成績を手に入れたゆうき君。将棋大会での表彰は今回3回目(!?)。読書好きで、少林寺拳法を始めるまで全くおとなしい少年だったゆうき君。今では道場で休憩時間や修練後、みんなと元気に遊んでいます。

 入門前は女の子と間違ってしまったこともありました。なぜなら、入門前から髪の毛を寄付する「ヘアドネーション」のために髪の毛を伸ばしていたから。ネットで調べたところ寄付には31cmの長さが必要とのこと。だいぶ目標に近づいてきましたね。

 文武両道でこれからも充実した毎日を送ってください。私たちも負けてはいられません。毎日を楽しみましょう。まずはいい夏を過ごそう!

令和5年7月度入門式を行いました

令和5年7月20日、7月度の入門式を行いました。

今回の入門者は小学2年生のりゅうへい君です。

ある時、りゅうへい君のお母さんから直接電話があり、ネットで見たのですが少林寺拳法に興味があって一度見学したいんですが、とのことでした。いつでもどうぞという回答に、約1週間後、お父さんと一緒に道場に見学に来られました。見学に来たその日から、「やりたい」というりゅうへい君。

お父さんには、慌てずまた見学に来てください。ちょっとやってみてそれでもやりたいということであればそれからでも大丈夫です、とお答えしてそれから2回体験にやってきたりゅうへい君。やりたい気持ちが抑えられない様子。では、ということで入会方法を説明し、すぐに手続きを終え、一緒に道衣姿で修練が始まりました。

入門式では、みんなの前で自己紹介をしてもらいました。どうして少林寺拳法をやってみようと思ったのかな?という問いに対して、「いやなことをされたときに、いやだと言えるために強くなりたいから」と答えてくれたりゅうへい君。これまでこんなにしっかりした答えをしてくれた人はいませんでした。おまけに小学校2年生。これ以上ないという答えにびっくりしました。これから実現できるよう、一緒に頑張っていきましょう。

導師法話では、「一人一人の役目(立場)」ということについて話しました。人は場面場面でいろんな立場に立ちます。たとえば自宅では3人兄弟のお兄ちゃんであったり、学校へ行けば児童であり高学年になれば上級生、塾に行けば生徒、少林寺拳法の道場では見習い拳士など。その場面に応じた態度をとることが必要となります。そういう社会性をみんなは学校で学んでいるんです。そこをはき違えて、先生に対して友達のような口調や態度は良くないし、社会に出てから苦労することになります。(多様化した現代社会ではあまり細かく指摘しない、そんな部分もアイデンティティーとして捉えようという流れもありますが、不快に感じる人もあれば、それではうまく調和できない社会も多く存在します)みんなに総理大臣や代議士とかそんな人になってほしいなんて思っていません。社会に出て、みんなと協調して自分のことを表現でき、信頼される人づきあい、仲間づくりをしてほしいと願っているのです。

 

下の写真はおまけです。入門式を執り行うにあたって、みんなで場づくりをしてくれました。

 

黒帯を手にしました

2名の小学生が昇段試験に合格しました。合格したのは、はやと君とまさひろ君。2人には道院から黒帯をプレゼントしました。

帯には自分たちで考えた色と文字で刺繍を入れました。

はやと君は目立ちにくいながらも珍しい色で、「少林寺拳法」という文字を入れました。四字熟語より一文字多いのでプレゼントとしては得してますね。

まさひろ君は逆に黒に映える金茶色で、「自己確立」と入れました。少林寺拳法に限らず、いろんな面で自己確立していきたいそうです。

これからもいろんなことにチャレンジしてもらいたいと思います。おめでとう。

   

法話「上を向いて生きよう」

過去に行った法話の一部を紹介します。

みんなは最近、空を意識して見たのはいつかな?実は空を見ると宇宙とつながってるんだなとか、すごく大きな世界というものを感じることができると思うよ。そうすると自分の存在がとってもちっぽけなものだと感じて、自分が今抱えている悩みがとっても小さくて、悩んでることが少し楽になったりすることがあると思うんだ。

学校の集会とかで体育館に集まることあるよね?そのときどうしても眠い時とかあるでしょ?そのときも天井を見てごらん。その広さと高さに目が覚めるし、あ、あそこにバドミントンの羽根が引っかかってるとか、ボールが挟まってるとか気づいたりして、笑えて来るんだよね。そうすると眠気なんてどっか行っちゃうし、その場がとても楽しくなったりするもんだよ。

普段から下を向いて歩いていると、躓いたりしないし、ひょっとすると何か落ちてるかもしれないよね。でも上を向いて歩くと先が見通せるし、いいこともあると思うんだ。みんなは縁石みたいなものの上に乗って綱渡りみたいに落ちないようにして歩いたりすることないかな?すぐ下を見て歩くとすぐバランスを崩して落ちちゃうんだよ。でもね少し先を見て歩くとこれが落ちないでバランスをうまくとることができるんだ。でも先を見すぎると足を踏み外して落ちちゃうこともあったりね。これって人生と同じかもしれないよね。やっぱり少し先を見て歩くとぶれずに歩けるんじゃないかな。先を見すぎても理想だけになっちゃうし、足元ばかり見てもふらふらしちゃう。

だから共通することは上を向いて生きようよ。きっと楽しく過ごせると思うよ。

令和5年4月度入門式を行いました!

令和5年4月8日(土)、大村三城道院において4月度の入門式を行いました。今回の入門者は3人です。

久しぶり一般拳士の入門者である下野さんはなんと御年64歳にしての手習い。話を聞くと学生時代から少林寺拳法に憧れを持ち続け、ようやく一歩踏み出されたそうです。だから少林寺拳法の教えや特徴も十分理解されたうえで入門されたすごく希少な方です。しかも縁あってここ大村三城道院を選んでいただきました。なんと毎回1時間かけて参座されてます。一方、もう2人は小学5年生さとしくんとゆうまくん。二人とも共通の知人の紹介で今回入門することとなりました。3人には緑の輪袈裟を身につけていただきました。

導師法話では、この縁を大切にしたいことから、森信三先生の『人間は一生のうちに逢うべき人には必ず逢える。しかも、一瞬早すぎず、一瞬遅すぎない時に。』を紹介しました。

そしてネットで森信三先生のお言葉を検索しようと「おそすぎないうちに」と入力したところ、東日本大震災後に作られたこの曲に触れ、歌詞に感激したことから、この歌詞をみんなで確認しながら、今日という日が当たり前のようで実はそうとは限らないこと、だからこそ今を大事に生き、伝えたい言葉はしっかり伝えていこうということを紹介しました。最後にこの曲を聞きながら歌詞を味わいました。みんな感動していたようです。よろしければこの曲を一度聞いてみてください。大変素敵な曲ですよ。

 

     「 おそすぎないうちに 」 

             作詞・作曲 中山真理

なくしてしまってから その大切さに気づいて
悔やんだり 悲しんだりしても遅すぎるよ

もしかしたら 一番この世で大切なものは
ふだんあまり身近すぎて 気にもとめていないかも

今あるすべてのものは 当たり前なんかじゃなく
今あるすべてのものが 奇跡的にあるとしたら
君はどうやってそれを守るだろう

おそすぎないうちに まにあう今のうちに
できるかぎりのことをしよう
生まれてこられた お礼に

なくしてしまってから そのあたたかさに気づいて
悔やんだり 悲しんだりしても遅すぎるよ

もしかしたら 一番この世で大切な人は
当たり前と決めつけてて いると疑わないかも

生きているすべての人は なんとなくなんかじゃなく
生きているすべての人が ぎりぎり生きているとしたら
君はどうやってそれを愛すだろう

おそすぎないうちに まにあう今のうちに
できるかぎりのことをしよう
生まれてこられた お礼に