心を軽やかにする 「小林一茶名句百選」斎藤孝著書より

「やれ打な  蝿が手をすり  足をする」「瘦蛙 まけるな一茶 是に有り」
 
    
         (致知8月号に小林一茶の人生と名句に学ぶ掲載)
悲愁を生き抜いた小林一茶、 3歳の時母親を失くし、10歳で人生が大きく傾き、晩年まで悲運は続き、3人の男子と長女の4人の子どもが生まれて間もなく亡くなり、妻も亡くなってしまうのです。その生涯は、こんな人生があるのかと思うほどの悲しみが続く。そんな状況の中でも  65年間で2万句もの俳句を産み出している。
 齋籐孝氏は「そんな一茶に学ぶことの一つは、自分の感情、エネルギーをぶつけ昇華させる“技”を持つことです。 つまり、エネルギーをかけて身につけた技が精神を助けるのです。心の強い、弱いの差はその技を持っているか否か。たとえ笑われても60の手習い、70の手習いで何かを身につければよい。心を支えるのは心ではなく、自分で磨き上げた技なのです」それともう一つ、技を磨いていく上で大切なのが、精神的な先人を持つことです」(致知8月号より)
 
少林寺拳法が好きで22歳で奈良県にある橿原中央道院へ入門、篠田金明先生(故人)に10年間師事し、道院を設立してその後も篠田師匠には道院長としての立ち居振る舞い、矜持を学び、師匠の人脈を多く紹介していただき今に至っています。
 
斎藤孝氏が一茶に学ぶことの一つに「エネルギーをかけて身につけた技が精神を助けるのです」「心を支えるのは心ではなく、自分で磨き上げた技なのです」の言葉に意識が覚醒する思いである。入門以来52年経過する中で、多くの困難な出来事や人生の岐路に立つ中で自分を支えたのは紛れもなく、修行で身についた精神であり、どんな状況でも少林寺拳法の修練が続け、仲間と共に開祖のように人格の向上を目指して、少しでも自他共楽が出来る生き方を目指しながら日々を新たに過ごしている。幸せな人生だ。
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