道院行事 | 島原城南道院

道院行事
Shorinji Kempo

コミュニュケーション能力を高める3分間スピーチ ②

林 徳眞吉 4級                     

病院にかかるときの,苦手なことを話します。病院にかかったら採血がありますが,これがとても苦手です採血ってわかります?血液を検査するために,腕に針を刺して,血を抜く行為です。  静脈に針を刺すのですが,なかなか血管に刺さらなかったり,一旦きちんと刺さっても,血がすぐに止まってしまったり,と,何回も針を刺されてうまく行かないんです。

手術を受けたことも有りますが,手術そのものよりも,その準備のための点滴の方が心配でした。血管がしぼんでしまって,血液が出てこないよ,といわれるので,腕立て伏せをしたりして,心臓がドキドキして血液を沢山出せば良いのかな?と思っていました.

半年前に病院にかかったとき,身体に血液を沢山回したら良いんだろうと思って,採血の時に頭の中で天地拳第一系から順番に演武している姿を想像してみたんです。そうしたら,血液が採れるどころか,血管が縮んじゃって採血できず,全くの逆効果でした。

少林寺拳法の教えで,拳禅一如,力愛不二など,相反する事柄が共存して物事が成り立っている,と学びますが,その際に,交感神経,副交感神経も習いましたね。

天地拳は戦う動きなので,これは交感神経を刺激するみたいです。交感神経は戦うために身体を調整する神経ですので,心臓の働きは高まると思いますが,怪我をしても大出血をしないように,表面の血管は縮む方向に働きます.こりゃ望みと全く逆の働きで,失敗したと思いました.

じゃぁ逆は何か?と考えて,3ヶ月前に病院に行ったとき,頭の中で鎮魂行を唱えてみました。針を刺されるときに,「己こそ己のよるべ.....」と唱えていたところ,一発で採血が済みました。これはきっと,副交感神経の方が働いて,血管がリラックスして針を刺しやすく,血も取れやすかったのではないかな?と推理して,その次に病院に来るとき確認することにしました.

昨日が丁度,その病院にかかる日でした。採血がはじまったとき,鎮魂行を頭の中で唱えました。「己こそ.....」最初に担当した人はまだ新人で慣れてない感じの看護師さんでした。左腕に針を刺して血管に当てようとしていますが,血管に触った感触がありません。礼拝詞に入るあたりで看護師さんがギブアップして,ベテランを呼びました。 針を抜き,右腕に差し替えてベテラン看護師が再チャレンジ,その時,頭の中では「道訓 道は天より生じ....」と唱えていました。血管にあたったようですが,うまく血が出てこず,「すいませんちょっと痛いですよ」と言いながら動かしています.

私,道訓は途中つながりがうまく出てこず詰まるんです。あれー,この先何だったかなー、と考えていたら,「あ,血が出てきました」と看護師さんの声がしました.このまま血が止まりませんようにと祈りつつ,道訓の続きを思い出しながら心を穏やかに落ち着けるよう頑張りました。うまく採血が済んで,とても気が楽になりました.

鎮魂行は副交感神経を高めて採血の時に失敗されにくい、という私の推理は,どうやら私には当たりのようです.次回からも鎮魂行で楽に採血を受けたいと思います。

 

御厨文子 六段大拳士 少導師           

今回の年末年始の話をします。島を出られる機会が限られているので今回は年越しを上五島で過ごしました。皆さんは年越しそば食べましたか? 私も年越しそばを作って食べたのですが、除夜の鐘をつけるところはないか探して除夜の鐘をお寺につきに行きました。そこのお寺では除夜の鐘をつくだけではなく書き初めなどもされていてとてもあたたかな雰囲気でした。

そしてさすが上五島、年越しうどんがでて、とても美味しくいただきました。年が明けてからは長崎の興福寺に行きました。普段から好きな場所で年に何度も行きます。       お茶をいただきました。いつもは点てられたお茶が出てくるのですが、釜もかけられていて住職さんが目の前で点ててくださいました。話もしてくださりあっという間に1時間以上経っていました。いろいろなお話をお聞きして信仰も大切だし、コミュニティというのがとても大切だなぁと感じました。

コミュニュケーション能力を高める3分間スピーチ ①

開祖は敗戦後の混乱の中から祖国復興を目指し、社会のリーダになれる人を育てるため少林寺拳法を創始しました。開祖の志を島原城南道院ではリーダを育てる手段に修練時にリーダシップを取れる訓練を行っています。立ち居振る舞いに始まり、社会の中で最も必要なコミュニュケーション能力を身に付けるためには笑顔で自分の思いを人に伝える事が欠かせません。そのために3分間スピーチ、1分以内で早く読める速音読訓練、法話を通じて自分の意見を述べる、基本や鎮魂行を通じてリーダとしての基礎を級や段位に拘わらず全員が取り組んでいます。

酒井仙次 五段大拳士 権中導師   

私の趣味はオートバイです。

オートバイは18才の時に中型自動二輪免許を取得し、職場の方々とよくツーリングに行ってました。その後千葉県の食肉加工会社に転職したのをきっかけに一度オートバイを降り、今の職場に戻って来て数年経った頃に少林寺拳法に入門させて頂きました。

その間、しばらくはオートバイを降りていましたが37才でオートバイリターンをしました。きっかけは甥の大型自動二輪免許の取得にともない、一緒に走りたいと言う思いでした。その後甥とのツーリングも出来、またブログ等snsで繋がった九州各県の方々と知り合う事が出来、オートバイを通じた縁で沢山の経験や体験をさせて頂きました。

時にサーキット場まで行き、自分が今まで出来なかった事に挑戦してみたり、大勢でのツーリングのナビゲート役を担当して多くの成功ことや失敗を体験しました。

この過程は少林寺拳法でも同じ事で、少林寺拳法を通じて沢山の出会いや教えを得ました。この少林寺拳法とオートバイを通じて私が経験した事は、やはり人と人の繋がりの大切さでした。

これからもこの縁を大切に少しずつでも成長していきたいと思ってます。結手

中村信之介 6級     

行ってみたい国があります。まず1つ目は、アメリカです。アメリカには僕が好きなサンディエゴのブルーエンジェルス所属の基地があるからです。もう1つの理由は、アメリカのマックに行ってみたいです。アメリカのハンバーガーやコーラはとてもデカいと聞くので行ってみたいです。2つ目のいってみたい国はカナダです。カナダでは雪がいっぱい積もっていてソリも乗れるのとトナカイとも会えるからです。他にもたくさんの国に行ってみたいです。

 

松本樹 8級                  

僕の今年の目標はピアノで全国大会へ行く事です。

昨年はあと少しで行けるところでした。

今年はがんばって多くの時間を練習して全国大会を目指して頑張ります。

 

 

松本彩華 6級                      

私が2025年に頑張りたいことは3つあります。

1つ目は、少林寺拳法でたくさん技を覚えて試験を合格する事です。

私は今6級なので次に5級の試験なので級が上がっていくごとに技もむずかしくなっていって数も増えていくのでそのために家でも練習をしていきたいです。また、5級の試験に合格したら4級の試験もがんばりたいです。

2つ目は、ピアノです。ことしは連だん(連弾)だけだけど、またコンクールに行くので曲がむずかしいのでちゃんと家でもお練習してまた全国大会に行きたいです。それから去年行った事を生かして練習していきたいです。

3つ目は、勉強です。

2月から能力開発センターというところのじゅく(塾)に行くのでそのじゅくでは、もし(模試)があったりするし、じゅくからたくさん宿題が出るので1日に1時間半以上平日に勉強して休日には3時間以上して学力をもっと向上したいです。

また、じゅくでは予習と復習どちらともでるので宿題をまちがえないようにして定期にテストがあるのでそのテストに向けてもがんばっていきたいです。

立光弘 中拳士三段 少導師                                        

今日は、中国の旧正月です。長崎では、ランタンフェスティバルが始まりました。今度2月2日日曜日に単演で参加します。県民大会の時は、何をやっていたのか分からずに気づいた時は、終わっていました。今度は、緊張せず少林寺拳法を長崎の人たちに広めたいです。

 

 福島 操 中拳士三段 少導師

美容室での出来事を話します。私の行きつけの美容室は個人経営のこぢんまりしたところです。   来店した日は他の従業員がお休みで店長1人。店長の小学生のお子さんがお手伝いで一緒に美容室にきていました。

手伝いといってもまだ小学生2年生。普通に考えて専門の分野でできる事はないから遊んでいるのが自然でした。子どもは遊びの天才と聞いたことがありますが、本当にそうで、ちょこちょこと店内を動き回りキャスター付きのイスを使って芋虫みたいな動きをして移動したり、コームを弾いて出る音を楽しんだり、シャンプー台をおもちゃのように扱ったり。

もうずっと何かを見つけて遊んでいる姿に癒されていたけど、お父さんに声をかけられるとすぐ遊びをやめてお手伝いを始めます。カラー材を混ぜたり、次に使うであろう手袋を準備したり。特に指示をされているわけでもないのに自然にできているから感心しました。

今までお父さんの仕事姿をみて自然と身に付いた動きなのかもしれないが、それを素直に自然に行動に移せてるのがすごい。そしてなによりすごく楽しそう。面倒くさそうな顔は一切していなかったです。

私はこの遊びを見つける才能や仕事を楽しむ姿を見てて、人間の可能性に心が踊りました。そして体験はどんどん重ねたほうがいいと改めて感じさせられました。               変化、成長していくのは社会人だけじゃなくて子どもも同じ。子どもは大人に勝る純粋さがあるので伸び代が大きいです。負けられないなと刺激を受けます。それは道場でも職場でも変わらないです。

この美容室での出来事を通して、私も一緒に楽しんで変化、成長していきたいなと思いました。

 

佐々木えり夏 初段准拳士 少導師            

私は2024年の12月26日から2025年1月4日までの10日間、カナダのバンクーバーに短期留学に行きました。

飛行機の8時間から9時間のロングフライトが初めてでとても緊張しましたがいい経験になりました。

現地では、ホームステイをして、ホストファミリーに5歳と3歳と2歳の男の子がいてとても賑やかで楽しかったです。また、食文化も異なっていて、カナダは特に多国籍の方が多く住んでいて、その家々で食べるものが違いました。

サイズも日本と比べ物にならないくらい大きくてびっくりしました。バンクーバーの冬はトロントと異なり、雪より雨がたくさん降っていました。雨でもすごく寒かったです。年越しは花火があがったり、カラフルなライトが街を彩っていました。元旦の日は、バンクーバーで人気な観光地の1つである、グラウスマウンテンに行き雪に触れアイススケートなどをして楽しみました。         英語も、最初はなかなか聞き取れず、苦労しましたが日が経っていくにつれて単語も少しずつ聞き取れるようになりました。また、現地の方はしっかり自分が伝えようとしていることを最後まで聞いてくださるのですごく安心して話すことができました。また行ける機会があったら絶対行きたいです!

そして、今よりもっと英語を勉強して、成長した姿で行きたいと思います。

 

新春法会&懇親会

1月11日(土曜日)2025年新春法会を島原城南道院専有道場において挙行しました。この時期インフルエンザが猛威を振るい修練始めでも数人が休み、この日も発熱、体調不良によりご家族も休みとなりましたが参座された拳士、保護者会長ご夫妻に参列していただき午後7時30分より開始しました。

 

司会進行は、福島操拳士 飯塚道院長が導師を務め、導師献香、教典唱和の後、門信徒代表挨拶は酒井仙次 大拳 五段 権中導師 「昨年末にはノーベル平和賞に核兵器廃絶を訴えてきた日本被団協=日本原水爆被害者団体協議会が受賞することになりました。

 

また、パリで開催されたオリンピックでの日本選手団の活躍など勇気を与えてくれた年となりました。道院において宗道臣デーでは、島原消防署の職員の方々に救急法や救急車両についての説明等貴重な経験をさせていただきました。

修練の場では速音読(斎藤孝著)を行い、1分以内で名著を読む訓練や、コミュニュケーション能力を高める3分間スピーチは、全員の前で話す訓練を取り入れたり少林寺拳法が目指す人づくりを新たな視点での試みもあり、実り多き時間となりました。

そして、高校生のインターハイ出場や選抜大会での好成績、県大会での入賞者続出と飛躍の1年となりました。また少年部に新しい仲間が増え、保護者の皆様のご協力をいただき充実した1年でした。

「任命式」                                                            副道院長   酒井仙次 五段大拳士 権中導師                                 道場長    御厨文子 六段大拳士 少導師                                                                                               助 教     福島和哉 四段正拳士 少導師                           助 士     福島 操 三段中拳士 少導師                              少年部指導員 佐々木えり夏 初段准拳士 少導師                         少年部指導員 佐々木 純  初段准拳士 

役員各位

道院長 年頭挨拶

太平洋戦争が終結して日本中が焼け野原になり、戦後復興を遂げて今年は80年になります。少林寺拳法も今年78年目を迎え、2027年には80周年を迎えます。敗戦後の混乱した状況の中で開祖宗 道臣先生は、人づくりによる祖国復興を願い自信と勇気を身に付けた指導者の育成と、広く社会に貢献できる指導的社会人を育成していく事を掲げました。

その燈火は金剛禅運動=幸福運動として現在、世界36カ国で実践されています。

ただ現実の世界は2022年にロシアによるウクライナ侵略が突如起きて去年からは北朝鮮もロシア軍と戦争に加わり、戦禍は大きくなっています。それだけでなく、トランプ大統領が就任する前からアメリカを始め多くの国が自国第一主義を掲げだしています。

自分の国さえよければと内向きな傾向にあります。イギリス、フランス ドイツなどヨーロッパ各国では内政で混乱が続き、指導力が低下傾向にあります。ましてや他国であるデンマークの自治領グリーンランドはアメリカが所有すべきだというトランプ大統領の発言にいたっては怒りさえ覚えます。トランプ政権になり日本も影響を受ける事必然だと思いますが私たちに出来る事は少林寺拳法の理念である半ばは自己の幸せを 半ばは他人の幸せを を実践することです。

そのためには、日々の活動の中で私たちが出来る事は、自己確立を身近に生活する中から実行する事だと思います。口先で唱えるより、例えば洗面所やトイレを使ったらきれいにして出る。後から使う人は気持ちがいいですね。

身近な人が荷物を持っていたら手伝う。誰かが転んだらすぐ駆け寄り、「大丈夫ですか」と声をかけるそのことが結果 自他共楽につながっていきます。

                    2025年の島原城南道院の目指す目標

        「礼儀作法を身に付け 自己に厳しく 他者に優しく」

今年の目標を色紙に書いて道場壁に掲載します。

佐々木保護者会長挨拶

今日は、1月11日鏡開きの日です。いい日に新春法会を迎えられました。昨年は正月から能登半島大地震、飛行機事故と災害が起き大変な新年の幕開けでしたが、今年は穏やかなお正月を迎える事が出来きました。それでも年末からインフルエンザが猛威を振るっていましたが今日も数名が休まれています。新春法会なので全員揃って迎えるのが理想ですが体調を崩されている方はお大事にして下さい。昨年は県大会、高校生大会では好成績を挙げられてみなさんの努力が功を奏しました。3月には純君が高校生選抜全国大会が行われますので頑張ってください。

今年の目標を色紙に書いて持ってきていると思いますが、昨年色紙に書いた事をどこまで実行できたでしょうか。目標に向かって取り組んでください。

今年も先生方の教えを守って思いやりがとれる拳士になれるよう今年一年頑張ってください。と挨拶された。

私の目標

小、中学生から色紙を持って今年の目標を発表しました。続いて高校生以上が発表しました。道場の壁の上段に並べて自分が書いた目標に向かって修練を行います。

奉納演武

拳士全員が単演や組演武を連続して行い、最後は全員で天地拳第一系を団体で行いました

                 懇親会

   

道院忘年会

2024年12月8日(日)16時30分から21時まで「ちゃんこ力士」さんで拳士保護者会とコロナ禍以来、数年ぶりのお店での忘年会を開催しました。

 

     

懇親会などでは恒例の一人ずつ今年修練を通して簡単な自己紹介、好きな事、趣味や今年がんばったことや来年挑戦したいことを話します。

    

  少年部拳士は途中からビンゴゲームで盛り上がり賞品も盛りだくさん。今年の締めにふさわしい楽しい忘年会でした。

     

合格証書授与式

昨年10月入門してから、ほぼ1年経過してやっと8級樹拳士、6級彩葉拳士が合格しました。

二人はピアノも習っておりそれも上級クラスの腕前、先輩の女子高校生は、「あんな大会にはとても出場出来ないですよ」と夏場に大会出場のために休んでいる期間があった時に話してくれました。

二人とも、道場へ来たら笑顔で作務から修練が始まると、大人と一緒に玄関や下足箱の清掃、道場窓の溝の汚れ、荷物を置く棚にも雑巾がけをしています。冬場になっても変わらず進んで冷たい水での作務は感心します。修練時間も真剣に取り組み学科の時間にはしっかり目を見てはっきり発言します。

11月度入門式

     11月6日(土)入門式を行いました。

入門者は10月に入門の本間拳士。司会進行はF.操中拳士三段 保護者、保護者会会長が揃った午後8時、「ただ今より島原城南道院11月度入門式を執り行います」と開式の辞が告げられ、導師献香、教典唱和、表白文奉読、請願文奉読は趣旨に沿って少年部用に作成した内容を奉読。導師から誓願文の項目ごとに再度読み上げ、「出来ますか?」「はい」と返事があり、最後の項目まで「はい」と返事があり「入門を許可します」と伝えると笑顔があふれる。

続けて入門者自己紹介、氏名、学校名 好きな食べ物などを述べた。

自己紹介ではしっかり前を向いて大きな声で話しました

導師法話では、少林寺拳法の修練内容について易筋行(技術)と鎮魂行(背骨を伸ばし呼吸を整える)学科や法話、コミュニュケーション能力を高めるための3分スピーチを全員の前で好きな食べ物や、趣味、感動したことなどを話してもらいます。 

月に1、2度は斎藤孝著の速音読を少年部と一般部に分けてタイムを計りますが、「走れメロス」などは、速い人は35秒や40秒の人もいますが、1分40秒や2分かる一般拳士もいます。読書を全くしない人が多くなっていますが文字を目で見て声に出す。という能力を高めていきたいと思っています。

保護者会長から歓迎の言葉と修練へ根おとり国について話された。

奉納演武は、全員が二人で技を交互に行い、最後はみんなで団体演武を行いました。

 

 

島原小教区公認研修会

10月6日(日)島原小教区公認講習会を実施しました。

      場 所  島原城南道院 

      研修内容 達磨祭法要 講義「教典」の意義 易筋行研修

      参加者  16名 長崎から今年も山田教区長他2名参加

 

午前9時より達磨祭法要を馬場小教区長が導師を務め10月5日の達磨の命日にちなみ、達磨の不撓不屈の精神と遺徳を偲び、今後も修行精進していくこと、そして私たち自身がこの活動を広げていく事を誓い達磨忌に想いを馳せました。

続いて講義「教典の意義」(法句経から見える金剛禅)講師は馬場小教区長。

レジュメに教典(狭義の基本書)として金剛禅教典と聖典(世界三大宗教)を対比させそれぞれの構成や説明、世界宗教の所以などを解説。日本仏教の成り立ち(大乗仏教)法句経第1品から26品までの中で第12品の自己(おのれ)158,159が金剛禅聖句に入っている意味を説明された。

10時半から正午まで技術研修会。担当者は飯塚道院長

テーマは「中心軸をやり取りする」「上虚下実を意識して腕や手の力に頼らない」           科目は龍王拳から龍華拳、龍華拳の変化技へとつなぐ。切抜、巻抜からの修練。

    

年末最後の稽古と大掃除

12月23日(土)今年最後の修練と大掃除

午後7時から8時まで修練。全体基本を中学生純拳士初段が行い、その後8時まで昇級試験練習

 

初段受験練習、新入門少年部と3グループに分かれて行う。

大掃除は鏡の前に置いている柔法マットを先日倉庫の中を業者に依頼して綺麗になったのでスノコを買い、その上に積み上げる。

 棚や、エアコン、建物換気扇、台所やトイレも自主的に行い、道場の床板の隙間に床板用セメントのマスキングテープを貼ってから子どもたちはワックス掛け。

 笑顔で楽しみながら協力して綺麗に拭いている。

 サンドバッグも道場内のクローゼットに収納して、古くなった胴10個ほどは廃棄して納戸の棚もスッキリする。

 子どもたちは8時半に集合して解散。お菓子のプレゼントに大喜び。

最後は中学生以上の一般部で残りの床にワックス掛けをする。

 仕上がって全体を見ると道場の鏡は2面とも使え、サンドバックを隅に置いてないので道場内が久しぶりにスッキリして広く感じる。大掃除完了は9時。残りの時間は自主練習にすると10時前まで各々のテーマに取り組んでいた。最後に全員集合して今年1年の感謝を述べて解散する。

立志式

 人生の節目にあたる立志式 志を持ち、人生を豊かに生き抜くために

2021年4月3日(土)午後8時から島原城南道院において、立志式を実施した。

 司会進行御厨文子拳士の「ただいまより島原城南道院立志式を開始します」と開式の辞の後に鎮魂行が儀式形式で行われ、最前列で立志式を受ける佐々木純拳士に対して飯塚道院長が式辞を述べた。

立志式式辞

小学校卒業おめでとうございます。

ご両親はじめ、たくさんの人に支えられて卒業を迎えられたことに感謝しましょう。

佐々木純君は2014年5月に保育所の年長さんの時に少林寺拳法に入門して、今日まで7年間休まず修練を重ね礼儀作法はもちろん、日々の修練の中から相対演練を通してお互いに協力し合う教育システムである少林寺拳法を学びながら、小学校の過程で人間として大切な基礎課程を学びました。

ご両親をはじめ、ご家族や、縁を結ばれている多くの人達にとって成長した姿は何よりも嬉しいことだと思います。

日頃の修練では指導的役割を担い、鎮魂行での主座や打棒、修練の始まりの道場訓でも模範となっています。

まもなく中学生になるこの時期に、立志式を行うことは、大変有意義なことだと思います

 立志式は昔の成人式にあたるものです。

数え年で15歳、現在の年齢で14歳の時に元服の祝いをしていたことに由来します。

他にも「元服式」「立春式」「少年式」などと呼ばれることがあります。

少年から大人への身体と心の成長に伴い、人生の大きな節目である中学入学の機会をとらえ“自分の心ざしを立てるため”のきっかけになるよう実施しました。

少林寺拳法は開祖・宗道臣先生が、敗戦で混乱している世の中で自分さえよ

ければ他人はどうなってもいい、自分の事しか考えない人が多くいる中で少しでも幸せな世の中を作ろうとして取り組んでいる時に、開祖のそばに集まった、私たちの大先輩の先生たちに技を通して絆を育て、「どうだ、一緒に住みやすい社会を作る手伝いをしないか」と声をかけて広がったんです。

いつの時代でも自分の事だけを考えている人よりは、半分でも他者のために役立つ生き方をしようとしている人は社会の中で必要とされます。

立志式にあたり、これからの人生において心の支えになるような言葉を贈りたいと思います。

1つ目は、「己こそ己の寄るべ、己を措きて誰に寄るべぞ、良く整えし己 こそ、まこと得がたき寄るべなり」

この言葉は教典の聖句の初めの言葉でもあります。釈尊(ゴーダマ・シッタルタ)であるお釈迦様の言葉で、自分にとって頼れるものは自分しかない。自分自身を鍛え、寄るべたる自分をつくっていく以外にないという自燈明の教えです。

自燈明というのは自分自身を頼りに出来て半分は人の事も考えられる生き方をする自らを燈火として身近な人たちにいたわりの心で接し、年下をいたわり、目上の人を敬い、頼りにされることをいいます。

2つ目は「人、人、人すべては人の質にある」という言葉です。

開祖が敗戦の状況の中で嫌というほど人間の醜さを見た中で、自分を犠牲にしてでも他者の役に立とうとした人がいたという事実を体験して、何がそうさせているの・・・・人間は見かけの外見ではなく、中身、即ち人間の本質でこそ行いが決まるということで、少林寺拳法の創始者 宗 道臣の言葉です。

平常なときには人は誰でも優しくなれるけど、戦争だけでなく、社会が混乱している今のコロナウイル影響で世界が大混乱になっている時に、自分さえよければ他人はどうなってもいいという人達が多くなる中でも自分をしっかり持って、他者のために尽くせる人がいます。このことを開祖は「人の質」といいました。

「半ばは自己の幸せを、半ばは他人(ひと)の幸せを」という言葉も、半分は他人(ひと)の事を考えられる人になりなさい、思いやりの慈悲心を持てという教えで、これも少林寺拳法の教えです。

3、「人生二度なし」の言葉は、一度きりの自分の人生です。

悔いのないように精いっぱい努力しなさいという教育者。森信三先生の言葉です。

これからの人生が幸せな事ばかりとは限りません。困難の連続で不幸だと思う事もあるかもしれません。私はどんな逆境の時にも、「起きた事はベスト」と考えて、自分が試されていると思うようにしています。人生において、失敗したり、転んだりした時には、「七転び八起き」いや「九転び十起き」の達磨のように頑張っています。自分の心を奮い立たせてくれた言葉、魂が揺さぶられた言葉、聞いて胸が熱くなる言葉恩師や尊敬する師の言葉などが自分にとって心の支えになるはずです。

「心の杖言葉」を持っていることで救われることがあります。

自分の人生を全うするにおいて一番大切なの事は、決して諦めない心を持ち、日々精進することです。常に自分を見つめ直し、自分には何が足りないのか、謙虚で素直な気持ちで自分の夢に向かって努力してください。最後に坂村真民「二度とない人生だから」を一緒に朗読して終えたいと思います。

立志式を受けた中学1年生になった佐々木拳士が「私の夢」を述べる。

「中学生になったら頑張りたいこと 将来はどんな大人になりたいか」佐々木純

僕は4月から中学生になります。中学生になったら勉強を頑張りたいです。

中学校の先生や、身近な人の話をよく聞いて、何でも進んで取り組めるようになりたいです。

少林寺では年下の人たちに教えられるようにたくさん修練をしたいです。そのためには先ず自分がたくさん修練することが大事です。

将来は誰にでも優しくでき、いろんな人とのコミュニケーションが取れる人になりたいです。

佐々木保護者会長からは立志式を迎えた事に喜びの祝辞を受ける

笑顔が広がる宗道臣デー(2021年)

1 はじめに

去年から続く新型コロナの影響で稽古やイベントが十分に出来ない状況になりました。私たち島原小教区も例外ではなく、昨年度の宗道臣デーを始めとする各イベントは中止になってます。

そんな中、今年も宗道臣デーを行う時期が来たので、例年どおり打ち合わせを行いました。

テーマは『コロナ禍だからこそ出来る事』です。

今までの概念に捕らわれず、個人で活動できて、今だからこそ「人との繋がり」を感じられるものはないかを、保護者を含めて一緒に考えました。ちなみに、保護者の方に企画から入ってもらうのは、今回が初めてです。

 

 約2週間の企画の募集期間を経て決まったのが、

『感謝の手紙を贈る』『新聞エコバッグを作る』という2つの案です。

なお、今回のもう一つの特徴として、打ち合わせは基本的にグループラインやオンライン会議で行っています。

 

2 感謝の手紙

 感謝の手紙を贈る活動です。日頃なかなか伝えられていない感謝の気持ちを、この機会に伝えようということで企画しました。日頃の感謝の気持ち、「ありがとう」を手紙を通して大切な人に伝えようというものです。

 伝える手段は基本的に「手紙」としていますが、手紙にこだわらず、例えば絵や写真など自分の得意な表現方法でOKとしています。また、渡す相手は、誰でも何人でもOKとしました。

 なお、手紙の内容は公表せず、周りの目を気にしないでありのままを伝えられるよう配慮を行いました。

 

3 新聞エコバッグ

 新聞エコバッグを作る活動です。資源を大切にする心を養うため、企画しました。

 アイデアは諫早市にある福祉施設で作っている新聞エコバッグです。古新聞を使って作成したエコバッグをお店に置いてお客様に無料で提供しています。

 最初は、この施設が行っている活動のように完成品をお店に置いてもらって、普及活動に繋げられたら、との話でした。しかし品質や数を作れるかの問題があったので、お店に置いてもらう事は保留にし、今回は身内に配るに留めておこうとなりました。

そして最終的に感謝の手紙と一緒に贈ろうとなりました。

 作成手順については、手順書を作成し、YouTubeの作成動画と併用してお知らせしました。

 以上が二つの内容の詳細です。決まったこの2つの案を各道院ごとにお知らせをして活動を開始しました。

 お知らせに使う資料は、少年部が理解しやすいよう、簡単な文とイラストを使って作成しました。

活動期間は約2週間です。

期間中に子ども達のフォローが出来るように一般拳士、保護者と共に協力しました。

 この活動を行うにあたり大事なポイントとして、『拳士だけでなく保護者も一緒になってやる』というのがありました。なので、子ども達にも、「あなたたちだけじゃないよ、大人もお父さんお母さんも一緒だよ」いうメッセージを送り、親子で共に取り組む意識を持たせました。

 

4 参加者の感想、目的に対する成果

 活動期間中には、それぞれ、手紙や絵葉書の他、食事を通して、ケーキを焼いてなど独自の方法で、家族、先生、門下生、友達、自分へと感謝の気持ちを伝えていました。

 提出された感想文には、

「文章にしないと分からない感謝の気持ちが分かった」「久しぶりに親子で物を作ったのが、楽しい時間だった。」「我が子の成長を感じられた」「贈ったつもりがもらったもののほうが大きかった」など、他にもたくさんの反響があり、年齢・職業問わず、感謝の気持ちを伝える大切さや、当たり前でない事に気付けた良い機会だった、との声が寄せられていました。

 また、活動の写真を見ると、贈った人も受け取った人、どちらもとても良い笑顔を見せており、穏やかで優しい気持ちの輪が広がっているのが感じられました。

他にも、今回の活動をとおして保護者との関係性も高まり、それが結果として子ども達の成長に繋がる事に気付かされました。

 

5 反省会

 反省会では、いくつか反省点や課題が見えてきました。

少年部と一般は割と参加していたのですが、保護者に関しては少し少ない参加人数で、最近入門した子どもや保護者が宗道臣デーというものを良く理解できていなかったのでは、という意見があがりました。ここに対しては、分かりやすいPRが出来ていたらもう少し参加率が上がったのではないか、と思います。

全体の評価としては、最初の試みとしてはとても良く、時間が限られた中で、それぞれが前向きに取り組めたのがすごく良い結果になったのではないか、とまとまりました。

特に少年部に関しては保護者会長の働きかけの影響でたくさんの人数の参加があっており、保護者会の存在の有難さを身に染みて感じました。

 

6 おわりに

 なかなか集まることが難しい今だからこそ、「人との繋がり」を感じられるものはないか、を保護者と一緒に考えてきたこの企画、『感謝の手紙』と『新聞エコバッグ』。

最初は「今年も宗道臣デーは無理かなあ。」と心の声も聞かれましたが、コロナ禍で活動が制限される中、中止ではなく、やり方や考え方を工夫して、保護者を含め全員で実施してきました。企画から反省会まで保護者ならではの意見が聞けたことで、質の高い活動に繋げられたと思っています。

初の試みで課題は残ったものの、たくさんの人の協力のお陰でとても心温まる行事となりました。

それぞれが、心に思うだけでなく行動に移したことで、幸せの輪が広がる結果に繋がったのだと思います。

今回の活動が一人でも多くの人の心に響いて、次に繋がるきっかけとなれば、大変嬉しいです。