金剛禅総本山少林寺 管長法話 Vol.98 行動が成長を促す

Vol.98 行動が成長を促す

合掌
 5月に入りました。12日には開祖宗道臣の命日があり、全国の道院で開祖忌法要が営まれます。そして、今月は開祖の自他共楽の教えを社会に向けて実践する宗道臣デー月間です。osawa

 宗道臣デーでは、各地で地域の清掃、福祉活動、交通安全の啓発など様々な社会貢献活動が行われます。慈悲心や勇気、行動力は誰もがその種を持っていますが、私たちはそれを使うことで、経験を積み、その使い方を学んでいきます。そして日頃、道院で学んだことを具体的な行動として実践し、その行動が相手の喜びとなって返ってくる。それが門信徒の成長を促し、道院の一員としての誇りを高め、私たちの運動の更なる活力となります。
 また、社会に役立つ行動を道院行事として取り組むことに意味があります。一人の力だけで行うのではなく、周囲と協力しながら行うことが大切です。一人の人間の力は限られています。仲間の協力を得たり、地域の方の理解を得たり、その過程でより多くの力を結集することで、大きな活動に取り組むことができます。開祖もそのように協力者を増やしながら金剛禅運動を広げていきました。
 社会全体がコロナ禍を抜けつつあります。暖かい日差しとともに若葉が広がっていくように、私たちも宗道臣デー活動を通して金剛禅運動を広げていきましょう。今月も共に修行に励んでまいりましょう。
合掌再拝

 

 

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