2024年3月2日 (土)鎮魂行の後、5分間法話を行いました。
今回のテーマは、ものまねタレント、コロッケさんの座右の銘(自分の心にとどめておき、自分の戒めや励ましにする言葉)
あ せるな
お こるな
い ばるな
く さるな
ま まけるな
「この言葉だけは覚えておきなさい。これを覚えておけば大丈夫だから」と母親が教えてくれた「あ、お、い、く、ま」の教えです。この5つの言葉は、その後の人生の様々な局面でコロッケさんに大きな力を与えます。
中学生になった頃から芸能界に強い憧れを抱くようにようになり、19歳で熊本から上京、その後、六本木のショーパブで、ものまねを披露しながら芸能界入りの機会を窺いますが、なかなかチャンスに恵まれませんでした。小さなアパートに住んで質屋通いを続けるコロッケさんを励まし続けたのが「あおいくま」の教えだったそうです。
コロッケさんの名を不動のものにしたのは1982年の「ものまね王座決定戦」での優勝。
この時母親から言われた「これからたい(お前はまだまだこれからなんだよ)」という言葉はコロッケさんに一つの気づきを与えます。
(コロッケ)それまでの僕は「あおいくま」の言葉を他の誰かを対象として考えていました。
〇〇さんに対して怒るな。 〇〇さんに負けるな。 〇〇さんのに威張るな。
しかし、それはすべて他人ではなく、自分自身に向けての戒めの言葉であることに、ようやく気付くことが出来たんです。
「相手が1番、自分が2番」というコロッケさんの人生観はこのような中から生まれたのです。
私たちは少林寺拳法の修練を通して技を手段に楽しみながら生き方を学んでいます。玄関に入る時から靴を揃え、道場の入り口で合掌礼をして「こんばんは」と挨拶します。二人で技を行う時にも合掌礼から始め、「あなたからどうぞ」と相手を先に立てます。でも心から気持ちを込めて相手の目を見て、挨拶をしているでしょうか。形だけになってはいないでしょうか。相手のおかげで技が上達する事に感謝して取り組む姿は自ずと相手に思いが伝わります。
そして、コロッケさんのように自分を励まし自信をもてるような「座右の銘」を持ちましょう。