10月1日(日)島原城南道院において島原小教区公認講習会を実施しました。
午前9時から達磨祭法要を執り行いました。福島操拳士の司会により「開式の辞」に続き、馬場小教区長が導師を務め、献香、教典唱和、祭詞奉読に続き、門信徒献香では高段者から順に行いました。導師法話では「小教区の道院が一堂に会し、達磨祭儀式並びに公認講習会をこうして実施できたのはコロナ禍を乗り越えて4年目になります。それまでは2カ月に1回のZoomにより学習会を継続してきたことは島原小教区の団結力だと思います。(※1)達磨大師の命日とされる10月5日前後に祖師達磨大師を礼拝し、その命日にちなんで遺徳を偲び、七転び八起の精神を持って拳禅一如の修行に精進しましょう」と法話をされました。
公認講習会のテーマは、少林寺拳法技術体系における「武」の意義と「行の」意義について馬場小教区長が1時間講義を行った。続いて易筋行を11時過ぎから12時まで飯塚道院長が行った ウオーミングアップを福島和哉拳士が号令を掛けながら元気よく行う。基本動作は最初は構えと脇の締め方、立ち方、足の向き、内転筋の締め方、踵に全体重を乗せない事などを説明した後、白蓮中段構えから正拳突き、肘を伸ばし拳は回内に向く、反対の左肩、拳が一直線にならないように注意する。右拳で突いた状態では左股関節と左大腿下肢は鼠径部にしわが出来てそれ以上左回転が出来ない。細かい基本動作内容に20分以上時間を掛け、相対になり小手抜きを交互に行う。攻者は手をつかんだら軽く引っ張る動作を加えると、すぐ鈎手になろうとして反対足を踏み出して鈎手守法になろうとするが崩されてしまう人が多くいる。
これは、守者が八方目で相手に手を誘っているのではなく、何気なく手を出しているために攻守の間合を無視し、後者の間合の中でつかまれている事が原因である。守者は手を出して八方目で相手の動作、特に足の位置、肩、腕の動きなどを最初は意識して掴もうとしてきたときに我は出した手を相手の動きに合わせて引き込み、自分の間合の中で鈎手が出来たらほぼ柔法系の技は無理なく掛けることができるようになる。最初に習っているはずがなかなか出来ていない。
残り時間を級拳士と有段者に分かれ逆小手前指固めを級拳士、片手で逆小手を掛ける練習を有段者が行う。級拳士が行う逆小手では手首を曲げてそこから倒そうと手首を捻るので相手の抵抗が大きくなるので、「手首は小手抜きの要領で軽く曲げ、肘を曲げながら肩方向へ曲げる見本を見せながらポイントを説明する。有段者ではほぼ片手で逆小手を掛ける事が難しく途中から左手だけで操作をするポイントを説明した。前指固めの拳の場所や膝の使い方、エネルギーが流れる方向へ操作するコツなどを伝える。それぞれが夢中になって取り組む姿に易筋行を手段に金剛禅を学ぶことの意義に改めて価値を見出す。