Vol.107 自他共楽による日本の底力づくり

合掌

オンラインマガジン2月に入りました。能登半島地震の発生から早1か月となります。お亡くなりになられた方々に対し謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆様、避難生活を続けている皆様に心 私たちは常にいつ起こるかわからない地震等の自然災害の脅威にさらされており、これらの困難を目の当たりにすると、無力感を覚えることもあります。だからこそ、これらを乗り越えていくために、私たち人間は愛と力の両方を備え、力愛不二の行動力を養っていくことが必要なのです。ご自身の修練の積み重ねや金剛禅の教えによって得られたものを、日々の備えや自分自身や周りの人たちを守る行動にぜひ役立てて欲しいと願っています。 また、私たちは「自己確立」「自他共楽」の理想境への道を歩んでいます。年頭に掲げました「共楽」には、少林寺拳法グループ各法人が連携し合う「共楽」、拳士同士が互いに助け合い協力し合うことから生まれる「共楽」、さらには世界へと「共楽」の輪を広げることにより、争いのない平和な世の中を実現していこうという願いが込められています。
 そして、2月10日には、開祖宗道臣生誕の日があります。開祖が説かれた自他共楽の理想境建設に向けて、まずは一人ひとりが、自分ができる所からでも良いので「共楽」を行動に移していってください。自分のいる世界を変えたければ、まずは自分が変わるということが大原則です。自分が笑顔でいると相手の表情も穏やかになっていくように、自分の言動が変わることにより、聞こえてくる声もいつの間にか心地よく、心を癒す声に変わって聞こえてきます。
 このように自分が変わることで世界が変わるという経験の積み重ねにより、自己確立が自他共楽に直結するようになります。ぜひ、道院の中だけでなく、仕事や家庭で実践し、毎日を楽しく、笑顔溢れる人生にしていきましょう。
 今月も、日々の修行により社会に貢献できる自分づくりをして、日本に元気と活力を与え、どのような課題や困難も乗り越えていける底力をつけていきましょう。
合掌再拝

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