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Shorinji Kempo

世界大会出場者への感想と「私の目標」の進捗状況報告会

2023年10月14日(土)島原城南道院において世界大会から無事に帰って来た三人の熱意が冷めやらぬ日を捉えて報告会を行いました。

        

コロナ禍の間、祝賀会や学習会などで活用したテーブルを4年ぶりに倉庫から出して道場へ並べる。お菓子や、飲み物持参で座布団も準備する。コロナ禍前には。たこ焼きやクレープを焼いたりしていた事を知りこの間、入門した拳士は初めての体験でありうれしそうな表情で準備していた。

出場者3人はそれぞれが大会前までの取り組み、大会を通して技のレベルの高さや、捌きの見事さを等大会を通じて自分の修練のテーマも見つかった様子が感じられた。

拳士から出場者への言葉では、取り組む姿に影響を受け前向きになった。選抜高校生大会県予選があるので指導をお願いします等、トップクラスの大会出場者から学ぶ声は多い。

「私の目標」進捗状況では目標に向かって真剣に取り組む姿勢が伺えて、自主性を促し、目標達成へ向けて対話を重ねながらコーチングから学んだ指導で自己成長を促していきます。

★世界大会お疲れ様でした。三人の方の練習を道場で見る時に、県大会で止まっている自分とは次元が違ってすごかったです。僕は、11月か12月くらいまでに二段を取ることを目標としています。お姉ちゃんと一緒に頑張りたいです。 (佐々木じ)  

★10月7,8日に日本武道館にて6年ぶりに開催された「2023年少林寺拳法世界大会」に出場して来ました。各都道府県の代表という事もあり、また世界の国々の代表拳士が一同に集い開催された今大会はとても盛大なものでした。私たちはマスターズAに出場です。国内一次予選が初日に行われ、グループ4位で二次予選に進む事が出来ました。翌日、世界大会当日の開会式の際、各国の国旗入場時にこの場にまた立てている事の素晴らしさを噛みしめ、胸が熱くなるものを感じました。それと同時に飯塚先生をはじめ、相方の御厨さん、また道場の皆さんに感謝の気持ちでいっぱいになりました。残念ながら世界大会本戦には残れませんでしたが、全国の同志の皆さんとの繋がりを改めて感じられました。保護者会をはじめ皆さん、貴重な経験の場を頂きありがとうございました。この大会を通じて私が得たものを少しでもお伝え出来たらと思います。(酒井) 

★酒井先生、御厨先生、ふっちゃん世界大会お疲れ様でした。私は11月に五島である大会に出場します。なので、この世界大会で学んだ事とかをできる限り吸収して大会に臨みたいので、たくさん教えて貰えれば嬉しいです。この大会で優勝して、本山に行けるよう頑張ります。これからの目標は、2段に合格することです。3月までには合格したいと思っています。模試や試験もこれから増えてくると思いますが、来れる時は来て稽古したいです。(佐々木え)

★10月7〜8日に日本武道館で開催された2023年少林寺拳法世界大会in Tokyo,Japanに 男子マスターズの部で出場しました。とっても楽しかったです。日本武道館で演武ができるのも楽しみでしたし、全国の仲間の皆さんとまたお会いできたことがとても嬉しかったです。開会式で各国の拳士が国旗を持って入場してきたその表情をみて、世界大会だなぁと実感し、感動しました。鎮魂行でなぜかまた感情が昂り涙が出ました。全国で、世界で、私たちと同じように少林寺拳法を修練している拳士がたくさんいることを実感しました。今回は初めてリアルタイムで映像配信されたので、会場から離れた場所からも応援していただいている心強さとあたたかさを感じ、とても嬉しかったです。結果としては二次予選まででしたがレベルが高く一次予選を通過できたことが驚きで嬉しかったです。二次予選の待ち時間に大阪の先生が大阪の拳士の方々にハリセンで叩いて喝を入れられていて、その先生が「今自分にできることをやってるだけ」と言われていたのがすごくかっこよかったです。今回こうして参加させていただけたのも、運営してくださった皆様、またご指導いただいた飯塚先生はじめ相方の酒井さん、道場の仲間のみなさん、応援いただいたみなさんのおかげです。ありがとうございました。また0からスタートします。  今回は内に求めていたことが多かったので外にも積極的に求めて行きたいです。これからが楽しみです。来年の全国大会は静岡です。みんなで行きましょう。(御厨)

      

★酒井先生、御厨先生、福島さん、世界大会お疲れ様でした。僕もいつか世界大会に出てみたいです。私の目標は「もっと声を出せるようにがんばる」です。学校でも健康観察の返事や日直の司会ができるようになったので、道場でも気合や鎮魂行で声を出せるように少しずつ頑張りたいと思います。(内田け)

★酒井先生、御厨先生、福島さん、世界大会お疲れ様でした。ケガや事故もなく無事に帰って来られたことが何より良かったです。お三方をお手本として私も修練を頑張っていきたいと思います。私の目標は「5級の昇級試験に合格すること」です。技を覚えても2〜3日たつとすぐ忘れてしまうことが多いので、家でも復習をやっていきたいと思います。(内田久)

★10月7日(土)から8日(日)にかけて少林寺拳法世界大会に初めて出場させてもらいました。会場の雰囲気にのまれていたのか演武の途中で大きな間違いをし、頭が真っ白になり記憶がありません。やりたかった演武ができずとてもとても悔しい思いが残っています。次回必ずリベンジしたいです。世界のレベルはとても高く、目の使い方や手の位置足の位置などとても細かいところまでしっかり考えられており、感動を覚えました。単独演武でしたが、上手い人は相手が見えるほどでした。また、仲間の大切さ実感した大会でもありました。大会前に道場の方々が応援動画を作ってくれ、とても励みになりました。会場の日本武道館で長崎の知った方々に会うと緊張もほぐれすごく嬉しい気分になり、仲間っていいなと改めて思いました。次回リベンジできるようしっかり稽古に励んでいきます。 (福島)

       

★まずは、お三方世界大会お疲れ様でした。皆さんが練習されている姿を見て、私自身影響を受け奮起させられていました。ありがとうございました。私自身のことについて言うと、2月までに2級合格目指して頑張ります。私は受験生なので、模試が多く勉強に重きを置くことになると思いますが、来れる時は来て、2級目指して頑張って行きます。よろしくお願いします。(松本ゆ)

★世界大会に出られたお三方,お疲れ様でした.言わせて貰うとなんですが,こんなド田舎の道場から,世界大会に3名も出場されて,ものすごい業績だと思います.道場の内部の方は,ここはすごいんだぞと思われているかと思いますが,長崎から来た私でさえも,島原は田舎だと感じられます.島原という田舎に,こんなすごい道場があったとは,本当にビックリです.きっと少林寺拳法人口からすると出場できる人はほんの一握りでしょう.何万人おられるでしょうか,そんな中から世界大会に出られる方は,もうスーパーな方々です.福島さんが最後の方で,ちょっと残念だったと書かれていましたが,出られただけで,出場のゼッケンだけでも素晴らしい宝物です.福島さんの演武は残念ながら見逃したんですが,間違って別のグループの第一次予選を見ました.この道場で皆さんが練習しているのと見比べて,ぎこちない動きで,なんだか(下手に見える)なぁ,と思っていました.(酒井さん,御厨さんの)第二次予選は開始前から,はまって見ていました.だいぶ下の成績にはなりましたが,最下位ではなかったと記憶しています。大阪の人達が,特別,別次元にすごいなと思いました.まだ修行が追いつかず,技のすごさも十分にはわかりませんが,ほんとにすごい業績を残されたと思います.私は,皆さんのように段位を取るとかキチッとした目標ではなくて,痩せる,というのを目標にさせて頂きました.島原に来る前,体重は64~5kgだったんですが,島原に9年居て,今は75kgと,ぶくぶくと太ってしまいました.経過報告をさせて頂きますと,7月の半ばぐらいから道場に来させて頂いて2ヶ月半,めっちゃ汗もかいたし,色々鍛えられて,『こりゃ痩せたぜ』と思って,先週,高血圧の内科にかかったんですけれど,300グラム痩せてました.「えっ」と思って.あんなに頑張ったのに300グラム.それでも主治医に,「約束どおり3ヶ月経って痩せてきました!ダイエットして」と言ったら,「僕もダイエットして6キロ痩せたよ」といわれ,めっちゃ落差を感じました.これからまた頑張って,あの~,来年7月までに10㎏痩せて62kgに戻るって書いたんですけど,ちょっと後悔しています.その手法として,備考の所に,自分一人で今まで自転車を漕いだり頑張っていたけれども痩せきれず太るばっかりだったので,「少林寺拳法に真面目に継続して通うことで,サボらず痩せる」と言うのを,強い志として目標にさせて貰っています.皆さまどうぞよろしくお願いします.(林)

★世界大会に出場された酒井さん、御厨さん、福島君お疲れ様でした。私の目標である娘を二段を応援する事は、娘自身頑張っており私自身初心に戻って頑張っています。お互い助け合いなから上達するように頑張りたいです。(立光)

 

★世界大会に出場された酒井さん・御厨さん・福島さんお疲れ様でした。私の目標である二段を11月まで受かるように学科をもっと勉強してで合格したです。(立光沙)

★「世界大会出場者に向けて応援動画を作ろう」と保護者会の佐々木さんが発端となってみんなの声を集めて動いたが、集まった顔ぶれを見ると、道場からは離れているけどずっと繋がっているのが飯塚先生や三人の人徳の表れだと思って本当に改めて島原城南は幸せな一つの家族のようだなと思った。演武だけじゃなく人として大事にされている姿を改めて見て、口先だけでなく行動に示すのを自然とできている人が近くにいるのは恵まれていると感じた。やはり繋がりが大事だなと思ったのでこれからも縁を大事にしていきたい。改めて少林寺拳法の人に会えてよかったと感じる。私はあまり参坐は出来ないが、出来ることを出来る範囲で全力でやっていきたいと思わせてくれた大会だった。感謝しています。『私の目標』僧階レポートを一本提出する。(締め切り2024.3月)『進捗状況』今年の目標の一つである「僧階レポートを一本提出する」がやっとクリアできた。この課題をとおしてとても良い経験ができたので、今後も引き続き取り組み続けていきたい。まずは、8月にあった講習会の代替レポートを仕上げて、その後次のレポートテーマを見つけて仕上げられるよう取り組んでいきたい。(福島み)

★世界大会に参加された3名の皆様、大変お疲れ様でした。私は大学の頃に少林寺拳法を始めて、大学の県大会や運用法の大会などには少し出場の機会がありましたが、世界大会レベルになると見えている世界は違う!と感じました。私の目標は今年度初段を取る事が目標であり、その目標に向かって心身共に鍛えていきたいと思います。(上田)

★世界大会に出場された御三方、本当にお疲れ様でした。感動とチャレンジ、刺激を子供達に教えていただいたと思います。子供達もそうですが、人は近くに刺激があったり、側に目標を立て努力している人が居ないと、自分からなかなか動けません。しかし今回、近くで御三方が世界大会やいろんな事にチャレンジしている姿を間近で見れる環境にある事は、ものすごくいい事だと思いました。道場内の少林寺拳法と外での経験は少し違います。大会等でいろんな方々と交わりふれあう事で、自分が得るものが無限大にあります。

子供達にもいろんな事にチャレンジしてもらいたい。御三方が高い目標の中でチャレンジをされている姿は、子供達の手本になります。うちの娘もインターハイに出たり,自分からいろんな事に挑戦し、そこで得るものもあるし、仲間が出来る、マイナスはなく,プラスになる事が多い。せっかく目標になるすごい方々が、近くにおられるので、自分達も更に上を目指して頑張っていけたらいいと思います。また、御三方には少林寺拳法の良さ楽しさをこれからも教えていただければと思います。

今日は健斗君が発表出来た事、これも良さだと思います。我が子のように僕も感動しました。 みんなでカバーして、協力しあって、島原城南道院を盛り上げていけたらいいなぁと思います。今後も子供達の指導よろしくお願い致します。保護者会会長 佐々木毅

 

掲示板を設置する

10月10日にやっと掲示板を設置出来た。8月初めに業者に依頼して、元あった掲示板が木造作りのために、劣化して台風シーズンの前に取り除くように打ち合わせをしていたのにその間、3度も催促してもいい返事ばかりで全く進まない。自宅も道場も同じ建設会社にお世話になり良心的に対応していただいているだけに余り無理はいえない。遅れたけど道場玄関の階段も補修をお願いしてすぐに修復していただいた。悪い事ばかりではない。

掲示板はステンレス製の屋根カバー付きで中はグリーンカラー。画鋲で留められるので気軽に道院案内や修練カレンダを掲載することが出来る。

 

     

  

小教区公認講習会開催

10月1日(日)島原城南道院において島原小教区公認講習会を実施しました。

午前9時から達磨祭法要を執り行いました。福島操拳士の司会により「開式の辞」に続き、馬場小教区長が導師を務め、献香、教典唱和、祭詞奉読に続き、門信徒献香では高段者から順に行いました。導師法話では「小教区の道院が一堂に会し、達磨祭儀式並びに公認講習会をこうして実施できたのはコロナ禍を乗り越えて4年目になります。それまでは2カ月に1回のZoomにより学習会を継続してきたことは島原小教区の団結力だと思います。(※1)達磨大師の命日とされる10月5日前後に祖師達磨大師を礼拝し、その命日にちなんで遺徳を偲び、七転び八起の精神を持って拳禅一如の修行に精進しましょう」と法話をされました。

          公認講習会のテーマは、少林寺拳法技術体系における「武」の意義と「行の」意義について馬場小教区長が1時間講義を行った。続いて易筋行を11時過ぎから12時まで飯塚道院長が行った                      ウオーミングアップを福島和哉拳士が号令を掛けながら元気よく行う。基本動作は最初は構えと脇の締め方、立ち方、足の向き、内転筋の締め方、踵に全体重を乗せない事などを説明した後、白蓮中段構えから正拳突き、肘を伸ばし拳は回内に向く、反対の左肩、拳が一直線にならないように注意する。右拳で突いた状態では左股関節と左大腿下肢は鼠径部にしわが出来てそれ以上左回転が出来ない。細かい基本動作内容に20分以上時間を掛け、相対になり小手抜きを交互に行う。攻者は手をつかんだら軽く引っ張る動作を加えると、すぐ鈎手になろうとして反対足を踏み出して鈎手守法になろうとするが崩されてしまう人が多くいる。

      

 

 

これは、守者が八方目で相手に手を誘っているのではなく、何気なく手を出しているために攻守の間合を無視し、後者の間合の中でつかまれている事が原因である。守者は手を出して八方目で相手の動作、特に足の位置、肩、腕の動きなどを最初は意識して掴もうとしてきたときに我は出した手を相手の動きに合わせて引き込み、自分の間合の中で鈎手が出来たらほぼ柔法系の技は無理なく掛けることができるようになる。最初に習っているはずがなかなか出来ていない。

残り時間を級拳士と有段者に分かれ逆小手前指固めを級拳士、片手で逆小手を掛ける練習を有段者が行う。級拳士が行う逆小手では手首を曲げてそこから倒そうと手首を捻るので相手の抵抗が大きくなるので、「手首は小手抜きの要領で軽く曲げ、肘を曲げながら肩方向へ曲げる見本を見せながらポイントを説明する。有段者ではほぼ片手で逆小手を掛ける事が難しく途中から左手だけで操作をするポイントを説明した。前指固めの拳の場所や膝の使い方、エネルギーが流れる方向へ操作するコツなどを伝える。それぞれが夢中になって取り組む姿に易筋行を手段に金剛禅を学ぶことの意義に改めて価値を見出す。

 

管長法話 >Vol.103 不撓不屈、七転び八起き

合掌
 10月に入りました。先月は本山でコロナが明けて以来、久々の講習会となる「羅漢練拳~練磨と交流の集い」osawaが行われました。受講者による演武発表は、開祖が少林寺拳法を創始するヒントとなった嵩山少林寺の白衣殿の壁画にある羅漢練拳図のようでもありました。老若男女問わず、世代や立場を超えて、共に楽しく修練しながら、自己を確立し、自他共楽の世の中をつくる少林寺拳法の原点に返った気がします。今月25日は少林寺拳法創始の日があります。今一度、少林寺拳法が何のために創始されたかを振り返る機会としていただきたいと思います。
 さて、10月は金剛禅にとって大事な日がもう一つあります。金剛禅では本尊としている達磨大師が亡くなったとされる10月5日を達磨祭として、全国の教区や道院においてこの日に近い日を選んで儀式が営まれます。 達磨大師の遺徳を偲び、不撓不屈、七転び八起きの精神を私たちも日々の修行で身に付けていこうと誓い合います。
 人生において困難はつきものです。心が挫けそうになることも1回や2回ではないでしょう。   しかし、私たち人間はそれを乗り越える力を持っています。たとえ挫けることがあっても、挫けて初めて知ることもあります。そしてそれを乗り越えたときには、成長と共に新たな景色が見えるはずです。どれだけ転んだってかまいません。転ばないようにすることも大事ですが、何度転んでも最後には立ち上がる、それが不撓不屈、七転び八起きという言葉で表される、あきらめない心と何度でも立ち上がる精神です。
 これまで何気なく本尊に合掌礼をしていた方もいるかもしれません。拝むことにより何かを得られるわけではなく、本尊への合掌は達磨大師の不撓不屈、七転び八起きの精神に私たちもならっていこうと誓うことになります。
 9月いっぱいまで暑さが続きましたが、ようやく秋らしい気候になってきました。今月は達磨大師の遺徳と少林寺拳法創始の原点に思いを馳せながら、思う存分修行に励み、身心共に磨いていきましょう。
合掌再拝

世界大会壮行会

9月30日道院において、午後8時から世界大会出場者の壮行会を行いました。

男子有段の部(単独演武)福島和哉正拳士四段、男子マスターズA(組演武)御厨文子大拳士六段ー酒井仙次大拳士五段三名が正面祭壇前に並び、司会の福島さんから拳士会、体協からの補助金を立光副会長が福島和哉拳士へ渡す。続けて飯塚道院長から酒井仙次拳士に代表してお祝いを渡された。

 

      三人は長崎県大会後、全国大会出場権を獲得してからの取り組みについてそれぞれが今の心境や抱負を熱く語った。特に御厨拳士―酒井組は2017年アメリカでの世界大会で最優秀受賞を獲得。あれから6年ぶりの世界大会である。

県大会後から毎週金曜日に道場でこの日のために取り組んできた稽古の成果を全員の前で披露する。最初は男子有段の部出場の福島拳士が単独演武ながら相手が間合にいる条件の中で突き、蹴りを繰り出し投げ、固めも相手の身体と一体感の状態を想定することが必須である。続いて男子マスターズAの二人は、気合、気力、気迫が身体中に漲りさすがに長年組演武を行ってきただけに隙がない。

保護者の好意で密かに道院に今まで在籍していた人たちに呼びかけて、録画した映像を編集し見事な応援動画をDVDに仕上げ、映像放映後には中・高生&一般拳士で出場者へ並んで手渡し握手でお祝い。道場は感動空間に満ち満ちていた。

  

  

 

心を軽やかにする 「小林一茶名句百選」斎藤孝著書より

「やれ打な  蝿が手をすり  足をする」「瘦蛙 まけるな一茶 是に有り」
 
    
         (致知8月号に小林一茶の人生と名句に学ぶ掲載)
悲愁を生き抜いた小林一茶、 3歳の時母親を失くし、10歳で人生が大きく傾き、晩年まで悲運は続き、3人の男子と長女の4人の子どもが生まれて間もなく亡くなり、妻も亡くなってしまうのです。その生涯は、こんな人生があるのかと思うほどの悲しみが続く。そんな状況の中でも  65年間で2万句もの俳句を産み出している。
 齋籐孝氏は「そんな一茶に学ぶことの一つは、自分の感情、エネルギーをぶつけ昇華させる“技”を持つことです。 つまり、エネルギーをかけて身につけた技が精神を助けるのです。心の強い、弱いの差はその技を持っているか否か。たとえ笑われても60の手習い、70の手習いで何かを身につければよい。心を支えるのは心ではなく、自分で磨き上げた技なのです」それともう一つ、技を磨いていく上で大切なのが、精神的な先人を持つことです」(致知8月号より)
 
少林寺拳法が好きで22歳で奈良県にある橿原中央道院へ入門、篠田金明先生(故人)に10年間師事し、道院を設立してその後も篠田師匠には道院長としての立ち居振る舞い、矜持を学び、師匠の人脈を多く紹介していただき今に至っています。
 
斎藤孝氏が一茶に学ぶことの一つに「エネルギーをかけて身につけた技が精神を助けるのです」「心を支えるのは心ではなく、自分で磨き上げた技なのです」の言葉に意識が覚醒する思いである。入門以来52年経過する中で、多くの困難な出来事や人生の岐路に立つ中で自分を支えたのは紛れもなく、修行で身についた精神であり、どんな状況でも少林寺拳法の修練が続け、仲間と共に開祖のように人格の向上を目指して、少しでも自他共楽が出来る生き方を目指しながら日々を新たに過ごしている。幸せな人生だ。

修身教授録 森信三著書より

9月16日 少林寺拳法の修練日の法話の時間に中学生、高校生に特に聞いてほしいと自分の経験も含め、師にめぐり会ってからの人生が正にこの「尚友」に書かれている内容だと気づかされたからである。

第10講   尚 友

これは友を尚ぶという意味で、この言葉は読書と並べて、古来「読書、尚友」というふうに使われている言葉であります。

  人を知る標準としては、第一には、それがいかなる人を師匠としているか、ということであり、第二には、その人がいかなることをもって、自分の一生の目標としているかいうことであり、第三には、その人が今日までいかなる事して来たかということ、すなわちその人の今日までまでの経歴であります。そして第四には、その人の愛読書がいかなるものかということであり、そして最後がその人の友人いかんということであります。自分の一生の目標を何と立てるかということも、結局はその人が、師の人格に照らされて初めて見出されるものであって、人間は師をはなれては、生涯の真の目標も立たないと言ってよいでしょう。

またいかなる書物を愛読するかということも、結局は師の教えに照らされて、おのずから見えて来ることでしょう。またその人の過去の来歴というようなことも、その人が自分の師を発見しない間は、いりいろと彷徨して紆余曲折もありましょうが、一たび心の師が定まった以上は、迷いもおのずから少なくなり、また自分一人では決し得ないような大問題については、師の指図を仰いで身を処しますから、結局大したつまずきもなくなるわです。かくして今友人関係において、真に尊敬するに足る友人とは、結局は道の上の友ということでしょう。したがって道の上の友ということになると、結局は師を共にする場合が多いと言えましょう。つまり同門の友というわけです。                                        《修身教授録 森信三著 致知出版社》

二度とない人生だから、今日一日は笑顔でいよう

臨済宗円覚寺派管長横田南嶺著書

「二度とない人生だから、今日一日は笑顔でいよう 」   = 生きるための禅の心= より引用しています。

   

横田管長は坂村真民氏の詩集を毎日お寺の掲示板に掲載し続けている。「生きていくのがつらくなったり、苦しくなったら、祈ってください。神様でも、仏さまでも大自然でもご先祖さまでも、何に対して祈るのでもかまいません。 とにかく自分を超える何か大いなる存在の前にひれ伏して祈り続ける。すると不思議と生きる力がわいてきます。

『祈り』という言葉には深い意味が込められています。祈りの『い』は『いのち』や『生きる』という意味です。『のり』は『祝詞(のりと)』という言葉に代表されるように、宣言することを意味します。つまり『祈り』とは『生きると宣言する』ことなのです。」

苦しいことやつらいことに直面した時、人は祈りを捧げます。それはどんなにつらいことがあっても、死なずに生きていくのだ、といういのちの宣言なのです。

私たちは生きなければなりません。たとえ孤独にうちひしがれ、愛する人を亡くし、地べたにはいつくばって、塗炭の苦しみを味わってもなお、人は生きなければなりません。なぜならその先に光があるからです。

真民先生はこのように書いています。

        鳥は飛ばねばならぬ

          人は生きねばならぬ

          怒涛の海を

          飛びゆく鳥のように

          混沌の世を

           生きねばならぬ

           鳥は本能的に

           暗黒を突破すれば

           光明の島に着くことを知っている

           そのように人にも

            一寸先は闇ではなく

            光であることを知らねばならぬ     (『鳥は飛ばねばならぬ』より)

一寸先は闇ではないのです。闇だと思っても「生きるのだ」「生きるのだ」と祈り続けていれば、必ず光がさしてきます。私はこの「生きねばならぬ」という心を、次のような言葉で説明しています。

『明日はどうなるかわからないけれど今日1日は笑顔でいよう。つらいことは多いけれど今日1日は明るい心でいよう。いやなこともあるけれど、今日1日は優しい言葉をかけていこう』

金剛禅総本山少林寺長崎県教区公認講習会

2023年8月27日(日)大村市武道館において東京八王子富士道院長中島正樹先生を講師にお迎えし約50名の受講者が教えと易筋行を汗びっしょりになりながらも和気あいあいと取り組んだ。法階講義では中島先生が「金剛禅総本山少林寺開創の動機と目的」について講義された。   開祖の体験から「帰国してみると多くの青少年は希望も夢も失い」という部分が今の時代は当時と比べてはるかに豊かにはなったけれど共通しているのは「自分を見失っている」ということに触れられ、「自分が気づいていない」、「自分がいいと思っている事を人に押し付ける」それをお互いが共有していると勘違いしていることにさえ気づいていない。

  講義中の中島正樹先生 

Z世代の皆さんがこれからの少林寺拳法を支える。自分の言葉で教範や副読本から学んだ言葉でなく、行動で日常に活かすこという事を忘れないようにしてほしい。そして「開創の動機と目的」に共感できる。なぜですか?、どこに共感しますか?、本当はお聞きしたい。そうすると開祖の教えは生きてきます。自分の行動につながります。開祖の経験された事に自分の経験をプラスして「開創の動機と目的を理解してほしい」少林寺拳法用語でない言葉で話が出来るよう「創造」してほしい「技」で終わるのではなく「価値の創造」をしてほしい。金剛禅は「禅」ですから自分の言葉を使って自分らしく「創造」してほしい。と最後に「付箋」を全員に渡されて質問は「少林寺拳法が今の時代の必要感って何ですか?自分の経験、言葉で書いて下さい。指導していて役立った事も書いて下さい」と説明があり、「書いた人は黒板に貼ってください」と、書いた人が次々と貼っていくと、「では時間が少ないですが読んで行きます」と「少林寺拳法の大会ではみんなスターです」「命」「あなたの演武もすごいけど、あなたを応援するのが楽しい」「人とはどうあるべきか考えることが出来る」「練習に来てよかった」「仲間作りと技の魅力」次々に読み上げられた。講習会を通じて「少林寺開創の動機と目的」を試験のために暗記したりした人は多いと思うが、具体的に一人ひとりの心に訴えられた講習会は考えさせられた。

講義前の70分間は易筋行を中島正樹先生が指導された。

          

僧階講義②は飯塚久雄講師(島原城南道院長)テーマは宗論(宗教論)6宗教概論B5   「宗教はいかにあるべきか」

『教範』に述べられた開祖の宗教観をもとに、現代における主教と人々の信仰のあるべき姿について講義が行われた。冒頭では、社会的信用を失くしている日本の宗教の現状「オウム真理教」や「旧統一教会」問題などを話された。宗教と聞いただけで敬遠する人が多いが外国では無宗教は野蛮人とみられる。

なぜ、宗教はあるのか、何を宗教というのかについては教範に述べられている開祖の宗教観について説明があり、「正しい宗教とは」釈尊の教えは、不養生をして病気になったのを癒してもらうように願う教えでなく、無駄使いをしたあげく、借金が出来て苦しい時にお金が儲かるように祈る教えでもない。不幸や災難をなくしてもらう教えではなくて、不幸や災難を苦にする心を省みてその不幸に打ち勝つ力を得さしてもらう教えである。総て無反省に我利や利己を中心として都合の好いように願う宗教では断じてないのである。釈尊の教えは自己を反省することに始まる。と読み講習をされた。

そして、釈尊の教えから逸脱した現今の仏教の現状を列記して、正しい宗教の在り方を

1,生身の生き方を問い続けること。

2,呪術や祈祷に頼らず、教えに依ること。

3,この世に理想境を打ち建てるため、社会に貢献すること。

4,苦行でなく、養行に精進すること。

5,教えを日常生活の中で実践すること。

6,職業生活を含めて、普通の社会生活を送ること。これらの諸点こそ、釈尊の《正しい》教えと金剛禅の接点なのです。

仏教は智慧と慈悲の獲得・実践を目指す宗教 仏教の悟りの本質は「智慧」と「慈悲」

慈悲について「いつくしみ」「あわれみ」の意味であり、「慈」と「悲」とはもともとは別の語である。「慈」とはサンスクリット語のmaitri (マイトリー)という語の訳である。「真実の友情、純粋の親愛の念」を意味する。これに対して「悲」とはサンスクリット語のkarunaの訳で「哀憐」「同情」「やさしさ」「あわれみ」「なさけ」を意味する。(引用 慈悲中村元著) 父は、子どもが元気がないときに「頑張れ」「クヨクヨするな」と励ましの言葉を掛ける。  母は、子どもがつらそうにしている時にそっとそばに来て、何も言わずに「つらいね」とそばに寄り添う。

小林一茶と橘の伊南(良寛の父)慈悲は実感がこもる。一茶が詠んだのは「やれうつな ハエが手をする 足をする」そして橘以南は、「そこ踏むな 夕べ ホタルがいたあたり」一茶は思わず、参りましたと頭を下げた。以南の句では、どこも踏めないことになってしまう。(引用:玄侑宗久ブログ) 最後に金剛禅の修行法を自分の生活の中で実践している内容を具体的に伝えられた。  

–<信仰の確立>ダーマ信仰の確立を指しますが、自分が生きていく上で大事な信念を確立する。

–<調息・坐禅>調息・坐禅を通して自律神経を整え、集中力、平常心を身につける。     

–<問法修学>教範学習を指します。※教範とは金剛禅のいわゆる教科書です。金剛禅に関わらず怠らず学びつづける。読書は最適です。

–<反省行>日々を振り返り、日記などを付けてその日を省みることです。反省の上に立ち、未来に向けて成長します。                         

–<感謝行>自分に与えられた全てに対して感謝の気持ちを持つことです。         

–<持戒行>自分を制御するための行です。タバコは「開祖が一つぐらい持戒しろ」と言われ本山で仲間と一緒の講習会で止めました。                    

易筋行> 少林寺拳法によって心身共に逞しくなります。

整体行>身体を整え、健康を維持するために施す身体調整法のことです。 定期的にケアに行っている。島原城南道院ではウオーミングの時に二人組になり拳士同士で行っています。

托鉢行>社会に対する奉仕のことです。拳士会では数年前から本山が災害が起きた時だけでなく、災害基金を受け付けられた時から毎年1月にわずかですが送金しています。私は赤十字などに毎月すこしだけ寄付を行っています。確定申告で減税になりますがそれは目的ではありません。卒業した学校にも年末に毎年備品などを購入してもらうようにわずかな寄付をしている。(無財の七施)は誰でもすぐにでも出来るので道院で実践するといいでしょう。

休養> 好きな趣味に没頭するとか、体を休めることです。

食養>食物を感謝を込めて頂く事です。バランスのよい食事は健康を保つ大事な要素です。毎朝リンゴをすりおろしてガーゼで絞ったジュースを飲んでいます。腸が弱かったけど驚くほどの効果があります。                                     <排泄>体に毒素をため込まない事です。休養、食養、排泄のサイクルが大事です。

    長崎県教区長 法座道院長プログラム                あうんVol82「金剛禅教団の理念」の制定

1 はじめに

    金剛禅教団では、このたび、「金剛禅教団の理念」を制定しましたが、これは、一つ の組織体として社会の中で存在し、永続的に永続的に活動していくための「最上位の目 的」です。この理念は、金剛禅教団の様々な諸活動をすべて束ねる目的の中の目的です。  そこで、周知徹底を図る意味からも、今一度、その内容についてお話しします。

2 制定の背景

  金剛禅には、ダーマ信仰という確固たる教義が存在します。人間は、大宇宙の大霊力 ダーマの分霊として存在し、その分霊たる霊魂を所有しています。そして、霊魂とその 住家である肉体を修養することで、真に己を拠り所とし、世のため人のために役立つ人 間になることを目指す。これが教義の根本です。

  金剛禅門信徒にとっては、教義が修行の背骨です。その一方で、教団という一つの組 織体が活動を展開するにあたっての背骨となるのが、「金剛禅教団の理念」なのです。3 「金剛禅教団の理念」の解説

    「金剛禅教団の理念」の冒頭には、

 ① 全門信徒・道院長・役職員が、自己の人格を磨きこれを高める。

      私たちは修行をすることを旨とした団体であることから、自己の人格、霊魂を修養  していくことが出発点であり、それにより正しい判断力や決断力、行動力を体得して  いきます。

  ② 幸福を追求する。

      「幸せ」とか、「生きがい」というものは、つまるところ、開祖が述べられている  ように人間関係の豊かさに価値を感じることにより、真に幸せな世界が可能になると  いうことです。

  ③ 金剛禅の価値を創造する。

      開祖は、少林寺拳法を「身心一如・自他共楽のあたらしい道」と示されました。し  かし、たとえ当時は真新しかったものでも、それを刷新していかなければ古びたもの  となってしまいます。さらに進化させレベルを高めるために常にその価値を創造して  いくことが求められています。つまり、少林寺拳法に内在する「宝」を現代に適した  形で創造していく必要があります。

  と示されています。

4 具体的三項目

    今回定められた「金剛禅教団の理念」では、更に三つの小項目を付加されています。  ① 人間本来の使命を自覚し、たゆまず自己変革し続ける人をつくる(信条)。

  ② 社会変革に果敢に取り組む、志あるリーダーをつくる(開祖の志)。

  ③ 金剛禅運動(幸福運動)を先導する、優れた道院長をつくる(活動重点)。

5 終わりに

    「金剛禅教団の理念」では、まず「幹」として「全門信徒・道院長・役職員が、自己 の人格を磨きこれを高め、幸福を追求するとともに、金剛禅の価値を創造し、物心両面 において調和のとれた、平和で豊かな社会づくりに貢献する。」と定め、さらにその細 目として三項目が定められています。教団の理念を自らの肚に落とし込んだ上で、ゆる ぎない信念を持って、金剛禅運動に取り組んで参りましょう。

コーチング 私の目標

 昨年も拳士全員に「道院に通う目的」について書いてもらい、目標達成日を記入して取り組んだ。その結果ほぼ90%の拳士が目指す頂きに到達した。下の表は少林寺拳法マンダラ (力愛不二=金剛界、胎蔵界を表わす)に記載しているのは何も昇級、昇段のためだけではない。

 初・二段までの拳士には昇級、昇段目標や各種大会目標など短期目標が効果的に達成することで次のステップへと進むことが出来る。社会人であれば、仕事に対してのテーマや、悩みや人生の目標にも使える。

全員で行う共通修練の後、クラス別の取り組みでは自分が目指す目標テーマに取り組んでいる。                     個々のテーマが分かっているので目指す方向へコーチングを行い、言葉かけはペップトークやストローク、言葉のポジティブ変換やアンガーコントロールが役立っている。

マンダラの青色で表示している「基礎」、「学科」、「鎮魂行」、二段目の「組演武」、「運用法」は修練科目で共通課題、下段に青色で「人間性」、「運」、「苦手をなくす」は、人格形成への道を記載しています。

道院長としての私の目標は、人づくりの手段として「小学生から指導者を育てるために今年は基本指導、鎮魂行主座、打棒が出来るようになるように実践する」事を目指しています。