小学生のとき「少林寺拳法の先生」になることを夢見ていたことがありました。
進学のため島を離れ少林寺拳法から離れていましたが、就職で島へ帰ってから現在の支部で復帰しました。
その頃の支部長が元山門衆(本部専従職員)だった先生で、教えや技術のみならず人間的に惹かれていき、いつしか忘れていた夢が再燃しました。
二人の素晴らしい先生を師と仰いだのが、現在に繋がっています。
新入会から昇級昇段を経て現在に至るまでのことを思い出しながら、拳士と同じ目線や気持ちになって接し、寄り添ってていくことです。
きつい練習でも楽しめるように、自然と笑顔のこぼれるような雰囲気づくりも意識しています。
指導者として、信頼でき、付いていきたいと思えるような、魅力ある人柄となれるようにも心掛けています。
喜びや幸せを共感して楽しめ、苦しいことや悲しいことは分け合って楽になれるような、拳士の皆が『家族』のような存在になることを目指してます。
また、進学や就職などで島を離れても帰省の際には『ただいま』と顔を出したくなるような場所にしたいです。
当支部の一番の特徴は、拳士みんなが「家族」であることを意識していることです。
新たに拳士が入会すれば、みんなで家族が増えたと歓迎し、元気がない拳士がいれば、みんなで心配して声をかけ、うれしいことが拳士にあれば、自分のことのようにみんなで喜ぶ。
喜びも悲しみも、みんなで分け合う、アットホームな雰囲気の支部です。
拳士の年齢層は、小学低学年生から一般まで、幅広い年齢の方が入会しています。
また親子で一緒に稽古し、拳で会話を楽しんでいる拳士もいます。
みんな一緒に、楽しみながら自分のペースで、稽古ができるので、初心者の方でも安心して稽古できる環境です。
【少年拳士】
僕は父が少林寺拳法に通っており、自分も保育園生の時に自然と道場に通うようになりました。最初は何をしたらよいか分からず、モジモジしていました。
しかし先輩方から、一から丁寧に指導していただき、基本的な動作や構えもできるようになりました。また、技だけでなく挨拶や身だしなみなど、毎日の生活で必要なことを学ぶこともでき、心も大きく成長することができました。
少林寺拳法は、ただ単に腕力が強い人を育てるのではなく、いざというとき自分の身を守り大切な人や弱い人を守れる、「本当の強さ」をもった人を育てることを目的としています。今後も仲間と一緒に、そのような人になれるよう稽古に励んでいきます。