大学拳法部が私の少林寺拳法ライフのスタートですが、学生時代から数々の人情味溢れる先生方に接していたことがきっかけでしょうか。
自分が教えたことを喜んで理解してくれる、そんな相手の姿を見て自分の喜びとして感じる、そんな醍醐味が指導者にはある。
ましてやそれが子どもたちであれば技術だけでなく生き方にも大きな影響を与える。道院長という立場ならより大きな影響を与える。
その責任とやりがいが一番の理由だと思います。
先代の立石先生が道院長の頃から私を主座に立たせ、門下生の指導をさせていただいていたおかげで、道院長交代も無理なく行うことができました。
道院は少林寺拳法教室ではないこと、ここは社会に役立つ人づくりのための修行の場であるということを常に伝えています。
今何をしたらいいのか、周囲に目を配ることをいつも言い聞かせています。
そして何事にも一生懸命に取り組むことが人生を楽しむポイント。
だからこそまずは少林寺拳法に一生懸命取り組むこと。
そのために指導者も声を出して明るく、元気にやってみせることを心がけています。
修練が終わったとき、自分自身が楽しかったと思えることがその日うまくできたかどうかの目安としています。
そうでなければきっと門下生も楽しい修練にはならないはず。
道院を巣立った一人一人がそれぞれの社会で活躍し、その生き方の軸になるものが、ここで学んだ何かしらであったら言うことないですね。
いつでも遊びに帰ってこれる、そんな場になれるよういつも変わらず元気な活動が続けられたらいいなと思います。
「人生道場」こそ我が道院の目指す姿です。
道場があまり広くないからこそ、子どもたちが元気すぎるくらい楽しくワイワイやっている、といったところでしょうか。
5年ほど前までは女の子ばかりでしたが、いつの間にか男の子ばかりになってしまいました。特に理由はなく、たまたま口コミで男の子ばかりになってしまったという状況です。
なるべく型にはまったことばかりにならないよう、子どもも大人もいろんな体の使い方をさせています。
イヤイヤ道場に来る人は一人もいません。怖がらずに是非とも運動が苦手で、今までやったことのない大人の方にも加わっていただきたいと思っています。
親子なら大歓迎です。
何かやりたいと思っていたら、おじいちゃんに少林寺拳法というのがあるのを聞いて道場の見学に来てみました。
同じくらいの子たちが楽しそうにやっていて、しかもカッコいいなと思ったのでやってみることにしました。
運動が苦手だったけれど、練習を頑張っているうちに自信がついてきて、演武大会でもいい成績を修めることができて、学校で先生に褒められました。
道院長にお願いして道場をいつでも使えるようにしてもらい、だいたい毎日自主練習をしています。
これからも頑張っていきたいです。