2023年 第43回長崎県大会 審判長講評 飯塚久雄
早朝から皆様、長時間お疲れ様でした。
朝の挨拶で相手が演武をするときはしっかり見て、拍手をして下さいといいましたが、
姿勢も凛とした姿で、大きな拍手を送っているのを見て嬉しくなりました。
今年はコロナウイルス感染症が5月8日から「5類感染症」になりました事に伴い、保護者や観客の入場制限もなく開催されたことにやっと日常の景色が戻って来た事を実感しています。
本大会 のテーマは 「躍動」でした。
「躍動感を感じる人」とは、生き生きとしていて勢いのある人、またはそのような人が出している雰囲気を感じる人のことを指します。
拳士の皆さんはこの大会に向け 何度も何度も練習を繰り返し、練習してきたことと思います。
自分の力を十分に発揮できた人もいれば、思うように力を出せなかった方もいるかと思います。
練習の時にうまく行ってたのに本番になると何故か上手く行かなかったり、練習もいろんな事情で多くできなかった人が入賞する事もあります。
人生の中の一部分だけ見れば、理不尽な事が多いのも事実ですが、長い人生の中で一つの事に小学校から中学校、高校へと継続して取り組んできた人がある時期を境に
急に上達することはよくあることです。
何も武道、やスポーツに限らず、どんな分野であってもコツコツと地道に努力を重ねてきた人に共通している成長曲線です。
「10年偉大なり、20年恐るべし、30年歴史になる」という有名な言葉があります。
それ程人間は一つの道に取り組むことが出来ないからです。
30年どころか、40年、50年と続いている人がみなさんの所属長の中には何人もいます。
少林寺拳法では、特に小学校から中学校に進学する時期に休んでしまう人が多いように思います。
「人づくり」を標榜している少林寺拳法だからこそ技だけでなく人格向上へとつながるこの道を保護者の皆様にはご理解頂ければ幸いです。
今大会は「組演武」13種目、「単独演武」10種目、団体演武3種目、運用法9種目
に分かれて各コートでは、まさに躍動感にあふれ、生き生きして気力や気勢、気力がみなぎっている演武が発表されていました。
私は各コートを回りながら、皆さんが競技に取り組む姿を見させてもらいましたが、どの種目でも全員が最後まで全力を出し切り、真剣にプレーしている姿がとても印象的でした。
長崎県連盟では「中学&高校合同練習会」を毎月大村市武道館を中心に行っていますので
是非参加して交流を深めて上達をして下さい。
詳しいことについては長崎県連盟ホームページに掲載しています。
最後になりましたが今大会の役員はじめ各審判員、所属長の先生方、今大会にご協力いただきました関係各位の皆様にお礼申し上げます。「
長崎県大会において最優秀賞を受賞された拳士は世界大会種目に該当している場合には
2023年少林寺拳法世界大会 in Tokyo Japan
10月7日(土)~8日(日)
会場 日本武道館
で行われる世界大会へ日本代表として出場権が与えられます。
2017年 8月にアメリカカリフォルニア州で行われてからコロナ禍のために6年ぶりに開催されます。
出場される拳士の皆様は10月まで余裕がありますので、にしっかり取り組んで上位入賞を目指してください。
これを持ちまして審判員長講評とさせていただきます。